昔々、田舎の小さな村に一人の少女が住んでいました。その少女の名前は愛美(えみ)といいました。愛美は毎晩、窓から星を眺めながら、不思議な花火を見ていました。その花火は一瞬だけ現れ、次の瞬間には消えてしまうので、他の村人たちは信じてくれませんでした。
ある日、愛美は花火を追いかけることを決めました。夜が訪れると、愛美は短冊を書いて風船にくくりつけ、一緒に空へ飛ばしました。風船は空高く舞い上がり、何も見えなくなるまで愛美は見送りました。
翌朝、村は不思議な光で満たされていました。愛美が飛ばした風船は花火のような輝きを放ち、村中に幸せを運んでいたのです。村人たちは愛美に感謝し、その日から静かな村に笑顔が戻りました。
語彙
不思議(ふしぎ)- mysterious
花火(はなび)- fireworks
田舎(いなか)- countryside
少女(しょうじょ)- young girl
窓(まど)- window
星(ほし)- star
現れる(あらわれる)- to appear
消える(きえる)- to disappear
追いかける(おいかける)- to chase
短冊(たんざく)- strip of paper
風船(ふうせん)- balloon
地面(じめん)- ground
舞い上がる(まいあがる)- to dance upwards
一瞬(いっしゅん)- moment
輝く(かがやく)- to shine
村人(むらびと)- villagers
幸せ(しあわせ)- happiness
感謝(かんしゃ)- gratitude
静か(しずか)- quiet
笑顔(えがお)- smile